
9月12日に千葉・市原市の中学校で陸上部の部活動中に生徒が倒れ、亡くなった事件。10月2日に臨時保護者説明会が開かれましたが、学校側の話と保護者が生徒から聞いた内容で大きな乖離があり紛糾しました。
その学校は「五井中学校」の可能性が高くほぼ特定できると思われます。調べてみました。
千葉・市原市中学陸上部の生徒死亡は五井中学校で特定か「校舎映像から」
千葉市原市中学の陸上部生徒死亡は五井中学校で特定か、に至るまでの経緯です。
陸上部の部活動中生徒が倒れ、その後亡くなったとされるのは「千葉市原市の中学校」ということでほうじられました。ニュースの映像ではぼかしが入れられて公開されています。これだけでは判別できません。

千葉県市原市立の中学校は以下のように22校あります。

1校ずつ調べる前にすでにX(旧Twitter上)で「五井中学校」との投稿がされています。


その情報をもとに映像からさらに調べました。別のニュース映像の窓に特徴ある画像が公開されました。

五井中学校の外観ですが、窓の特徴が同じではないでしょうか。

拡大するともっとよくわかりますが、窓枠が同じ造りです。五井中学校と特定できるのではないでしょうか。

千葉・市原市中学陸上部の生徒死亡五井中学校の校訓は”堅忍不抜”
千葉市原市中学の陸上部生徒死亡の五井中学校は、千葉県の工業都市である市原市の五井に位置して近くに養老川が流れています。市原市の中では最も生徒数の多い中学校です。


学校の理念が「堅忍不抜」(けんにんふばつ)で校章には万年筆と陸上トラックを組み合わせ文武両道が表現されています。

堅忍不抜とは「どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと」という四文字熟語で相撲の世界でも聞かれる言葉ではないでしょうか。
市原市のホームページには五井中学校の理念が次のように示されています。

みんなでつくろう良い五井中学校
~『和 ・ 貢献 ・ 自立』~
○みんなと仲良く、挨拶のできる生徒
○みんなのために貢献し協力できる生徒校章
○自分の言動に責任を持ち、自分で判断し行動できる生徒
悪い、近所での評判
立派な理念や目標を掲げている「五井中学校」ですが、近所での評判があまりよくありません。クチコミを拾ってみました。それぞれ
ついていますので、一人の意見ではないといえます。
この学校の生徒達に凄く迷惑を掛けられてます それなのに教師は何も対策せず対応も悪い 超最悪な学校です

学区内に住んでいますが 生徒のマナーの悪さが目立つ。 キャーと叫び声が聞こえたので見てみたら、ただ坂を自転車で下ってるだけ。 何度も同じことがあって、もうオオカミ少年のお話の如く、叫び声が聞こえても心配はしない。 うちの前にたむろして、大声でおしゃべりされてとにかく迷惑。 コロナ禍でテレワークしてる人も多い中、とにかく迷惑。
こんな話も出てきています。
千葉・市原市中学陸上部の生徒死亡の五井中学校で起きたこと

五井中学校で起きたこと。次のように報じられています。(産経新聞)
市原市中学校陸上部の男子生徒は9月12日午後4時45分すぎ、陸上部の1000メートル走の練習中、最後の100メートル付近で立ち止まり、倒れ込んだ。このときは意識があったが、その後嘔吐(おうと)。自ら立ち上がって水飲み場に向かう途中に再び倒れ込みました。
男子生徒は担架で保健室に運ばれ、学校側が救急搬送を依頼。救急車が到着するまでの間、学校側は心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)などの救命処置を実施しています。男子生徒は同27日に死亡ました。
当時、気温は28度で屋外での運動を禁止する暑さではなかったと説明しています。生徒に持病があったかは不明です。
問題になっているのが、その後行われた保護者説明会で学校側と保護者側に食い違いが出ていることです。
千葉・市原市中学陸上部の生徒死亡の五井中学校で行われた保護者説明会「食い違う発言に紛糾」
生徒が倒れたのが9月12日、亡くなったのが27日でしたが、保護者説明会が行われたのが10月2日のことです。この時の音声を入手したFNNプライムオンライン”イット”ではその内容を詳しく報じています。
保護者側の最初の怒りと疑問はつぎのことです。
- 遅いタイミングでの保護者説明会
- 現場にいた顧問からひと言も言葉がないこと
- 現場にいない人達が事務的に事を処理しようとしていいる姿勢に納得できない
会が進むうちに学校側と子ども達から話を聞いている保護者側との認識に大きな乖離があることがわかってきました。
生徒が倒れるまでの経過について学校側の言い分
- (倒れた生徒は)本来の練習メニューではなく、自分のペースで走る練習を顧問が見守る中、他の部員と一緒に行っていた
- 練習途中に走るのをやめ、倒れ込む様子があったことから、顧問が駆け寄り、水道のところまで、(生徒が)自分で移動
- 男子生徒が体調不良を訴えたあとに練習をやめさせた
子どもから別の話を聞いたという保護者から。
倒れた生徒が当日1度嘔吐(おうと)したあとも生徒さんが大丈夫だということで、再び練習で走ったのではないか
嘔吐後「練習を止めさせた」という学校側と「練習に戻ったのでは」という保護者との話の食い違い。
このことに対して複数の生徒のものとみられるSNS上で「学校はウソをついている」などの書き込みがあるといいます。
さらに顧問による驚きの発言があったと保護者側からの話。
生徒の嘔吐物に『その汚いものをどうするんだ』というような発言を(顧問が)したと聞いた
学校側から。
- 把握していない
- 本当であれば、これは生徒を指導する立場では絶対にあってはならないこと。このあと、しっかりと確認していく。
- こちらも把握しない、わかっていないことが多い。大変貴重な意見として受け止めお礼を述べる
学校側は顧問の話だけを聞き、現場にいた生徒からのヒアリングをしていなかったということで、保護者の怒りをますます買ったようです。
出席者した保護者からの感想。
今後確認をとりますという発言があったんですけど、もう2週間たっているので、それでも何か対応できなかったんですか? という質問は結構あった。息子だけじゃなく、周りの子たちも納得いってないし、学校に対して不信感がすごくあるみたい
FNNプライムオンライン
全てが後手後手の印象です。現校長の過去の保身行動に関する書き込みがありました。ヤバいですね。

この中学校の校長は、昨年起きた市原市立三和中学校いじめ重大事態の調査委員長を務めた人です。その時も事実と異なる調査報告書を作成し、被害者家族を苦しめました。子供が精神病になっても保身のために何でもします。子供が目の前で嘘をつかないで下さい!と訴えても虚偽のいじめ調査報告書を作りました。何でもありの教師と教育委員会。また今回も隠蔽するのですか?
10月4日に市原市の教育委員会と中学校は、指導方法に問題がなかったかどうかも含め、当時の詳しい状況を調査しているといいます。また県教委は生徒たちの心理的なケアのため同校にスクールカウンセラーらを派遣しています。
10月31日に教育委員会は、原因究明や再発防止のため第三者委員会を設置することを決めたと報じらました。医師や弁護士、学識経験者など4人の委員の人選を進めており準備ができ次第第1回会合を開催しおよそ3か月で調査結果をまとめる方針です。
五井中学校では過去にこんなことも「教師によるわいせつ事件」
五井中学校では過去に教諭によるわいせつ事件が起きていました。このことも評判を落とすことになったのかもしれません。
2020年10月1日、市原市立五井中学校の教諭である熊澤孝幸容疑者(43)が、元教え子の18歳の少年に対して、レンタルルームで裸の写真を撮るなどのわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの容疑で逮捕されました。少年は熊澤容疑者が以前勤務していた中学校の元教え子で、要求を拒否できなかったということです。事件は少年の母親が警察に相談したことで発覚しました。





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