千葉・市原市五井中学校陸上部生徒の死因は熱中症か「間違いだらけの対応」

9月12日に千葉・市原市の五井中学校で陸上部の部活動中に生徒が倒れ、亡くなった事件。その死因はいったい何だったのか。学校側は心臓に関わる病気だったと発表しています。

調べると熱中症の疑いがかなり高いです。調査してみました。

目次

千葉・市原市中学生死亡の原因は?「熱中症か」

市原市中学校の陸上部の生徒はなぜ倒れ、亡くなったのでしょうか。この日の生徒の状況は以下です。

9月12日午後4時45分ごろ、校庭で中距離走の練習中に嘔吐(おうと)し、水飲み場に歩いて行こうとしたところで意識を失い倒れています。

事故後、教育委員会からの発表として次のように報じられました。

当時の学校の対応について教育委員会は救急隊が到着するまでAEDを使用し、心臓マッサージなどの処置を行っており、当時の気温も28度と屋外での運動を禁止する暑さではなかったとしています。
学校は今月2日に保護者説明会を開き事案の経緯とともに男子生徒の死因は心臓にかかわる病気だったと説明し、今後、生徒の心のケアに取り組むと伝えたということです。

NHKNEWSWEB

この日の市原市五井の気温は28度で市原市教育委員会は屋外での運動を禁止する暑さではなかったとしていますが、果たしてそうでしょうか。

過去の天気を調べるとこの日の最高気温は30.6度、最低気温が25.5度です。

tenki.jpサイト

気象庁のサイトで千葉の過去の天気で検索すると、午後4時頃の気温は、29.7度、湿度59%となっています。

気象庁サイト

総務省の統計によれば、暑さ指数(WBGT)が26℃程度になると熱中症を発症する方が少しずつ増え始め、28℃を越えると患者数が急激に増加することがわかっています。この暑さ指数に照らすとこの日の午後4時頃の暑さ指数は「26」となりますので、警戒レベルにあたります。

そして、(公財)日本スポーツ協会が示している熱中症指数に合わせた運動指針が次の表です。

「警戒」欄には、「熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる」としています。

また熱中症の症状について、”医師と患者をつなぐ医療・ヘルスケアプラットフォーム”ではつぎのように説明しています。

軽度な熱中症の場合、めまいやだるさ、気持ち悪さなどの症状が見られ、重くなるにつれて吐き気を強く感じたり、意識障害をきたしたりすることがあります。

まさに今回の生徒の症状と一致する部分ではないでしょうか。限定はできませんが、「熱中症」を発症した可能性がとても高いのではないでしょうか。

そして、その時の学校側、顧問の対処はどうだったのでしょうか。たとえ「運動を禁止するレベルではなかった」としても、今夏の尋常では暑さの中、公の機関が示しているこまめな休憩や水分補給など行っていたのでしょうか。生徒に何か起きた時のマニュアルなどあったのでしょうか。

このような指摘があります。

部活動中に体調不良で嘔吐となると、熱中症や脱水症状での嘔吐の可能性が高いかと思いますが、日常生活や仕事でもそうですが、熱中症や脱水症状等で嘔吐したり倒れたら本人が大丈夫と言ってもその後は経口補水液等で水分補給させ、涼しいところで休ませて、しばらくは10分おきでも良いので様子を見に行く等しませんか?
今年の暑さで熱中症や脱水症状なる方も多く、職場でも部下がなりましたがわたしは上記の対応をとりました。
倒れて嘔吐した人に片付けを強要するような事言う教師も、教師失格ではなく人間失格では?
そもそも保護者説明会になぜその教師は参加していないのかがわかりません。
悪いことしたら謝るって子供でもわかるのに、大人になってからも親(上司)が謝るんですか?

28℃なら平気って誰が決めたの?こんな事があったならもうその基準もダメだろ。湿度、練習内容、身体の作り等個人差あるのに一律28℃もおかしいし「基準守ってますけど何か?」的な態度もおかしい。大事な命が奪われて発表も遅すぎる。

先月の暑さは殺人的な暑さでした。
気温のことが書かれてますが、湿度はどうだったのでしょうか?高湿度だと息をするのも苦しいです。

我が子は同じ中学生で市原から離れた木更津市ですが、同じく9月熱中症でたおれ、生まれてはじめて救急搬送されました。乳幼児の頃から40度の高熱でうなされても、こどもならよくあることと、よっぽどではない限り時間外の病院も利用しないでそだててきましたが、今回は生まれてはじめて、もしかしたら死んでしまうかもしれない…と物凄い恐怖でした。8月9月は激しいスポーツは禁止してほしいです。

「熱中症」という公式発表はされていませんが、状況からその疑いは深まるばかりです。

千葉・市原市五井中学校の保護者説明会で出た問題

五井中学校で起きたこと。

市原市中学校陸上部の男子生徒が9月12日午後4時45分ごろ、校庭で中距離走の練習中に嘔吐(おうと)し、水飲み場に歩いて行こうとしたところで意識を失い倒れました。救急搬送され、入院先で27日に死亡したというものです。生徒に持病があったかは不明です。

問題になっているのが、その後行われた臨時保護者説明会で学校側と保護者側に大きな食い違いが出ていることです。この時の音声を入手したFNNプライムオンライン”イット”ではその内容を報じています。

生徒が倒れた後の対応についての学校側の言い分が次です。

練習途中に走るのをやめ、倒れ込む様子があったことから、顧問が駆け寄り、水道のところまで、(生徒が)自分で移動。男子生徒が体調不良を訴えたあとに練習をやめさせた。

ところが、子どもから別の話を聞いたという保護者の言葉です。

倒れた生徒が当日1度嘔吐(おうと)したあとも生徒さんが大丈夫だということで、再び練習で走ったのではないか

嘔吐後「練習を止めさせた」という学校側と「練習に戻ったのでは」という保護者との話に食い違いが出ているのです。

このことに対して複数の生徒のものとみられるSNS上で「学校はウソをついている」などの書き込みがあるといいます。

このやり取りを匿名掲示板の爆サイではこんなふうに捉えている人がいます。学校側のウソや対面を取り繕う姿勢が透けてみえるということなのでしょう。

さらに生徒が倒れて亡くなった重大な事案にもかかわらず、顧問からしかヒアリングをしていないということも明らかになっています。片手落ちと言わざるを得ません。保護者の怒りは募る一方です。

「救急隊が到着するまでAEDを使用し、心臓マッサージなどの処置」と教育委員会は言っていますが、心配停止であったなどとは報じられていません。倒れた後の対応も本当はどうだったのでしょうか。

市原市教育委員会は「亡くなった生徒については健康上に問題があるという申し出はこれまでになかったが、当時の部活動での指導や亡くなるまでの学校の対応に問題がなかったか、学校とともに今後詳しく調査したい」としています。

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