六本松で味わう身体が喜ぶ薬膳粥と薬膳茶

健康オタクの私が六本松にみつけた「薬膳KayuCafe(カユカフェ)」。2日にわたってランチタイム、ティータイムを過ごしましたので紹介します。

目次

駅近の鍼灸院の階下は?

「地下鉄六本松駅」「西鉄六本松バス停」が最寄り駅。福岡市科学館やTSUTAYAが入る”六本松421”のビルを正面にみて左の脇道(油山観光道路側ではない方)を進んでいきます。約300m、5分ほど歩いた左側に3階建ての古いビルがあります。

ある日の散歩で見つけて、その日がお休みだったため機会をみて行きたいと思っていたお店です。

店舗外観

2階には「パーソナル鍼灸 Pint」が開院。1階がお目当ての「薬膳CayuCafe」です。

鍼灸院「Pint」
2階へ上がる階段
入り口
建物まわり

オーナーは鍼灸師

表のサイン看板を読むと、”鍼灸師がつくる体が喜ぶカフェ”とあります。

そうなんです、2階の「パーソナル鍼灸 Pint」のオーナーがはじめられたお店なのです。オープンは昨年の12月。誕生してそれほど経っていません。薬膳の考え方を取り入れた化学調味料不使用、天然素材にこだわった体にやさしいお粥や薬膳茶を提案する、とあります。

以前の立て看板
新しくなった立て看板

スタッフさんも鍼灸師との兼業

管理人

やっと伺えました。週末(木曜、金曜、土曜日)だけの限定営業なんですね。

女性スタッフさん

恐れ入ります。私たちスタッフも鍼灸師など別の仕事をもっていますので、このような形での営業になるんです。

なお、ランチとティータイムで11:00~17:00が開店時間となっています。ますます価値が高まるってことなんでしょうね。

内装はオーナーのDIY

外観はコンクリートの打ちっぱなしで無機質な感じなのですが、中に入ると壁も床も天井も様々な色の木材が組み合わされ全体的に温もりを感じる空間です。テーブル席が組み合わせにより4~6卓とカウンターに3席あります。

入り口入るとすぐレジとカウンター
奥の席
テーブル席
カウンター席(奥から撮影)
手洗い前
壁の拡大
管理人

内装、素敵ですね。

女性スタッフさん

この内装はオーナーが半年かけてDIYで手作りしたものなんですよ

管理人

えっ、すごい!センスいい。

お水はセルフです

お水とおしぼりはセルフサービスになっています。「ご自由にお使いください」とごま油と岩塩が置いてあります。お粥用なのでしょう。この置き方もセンスよくお洒落ですね。

前払い制です

こちらのお店のシステムは、メニューを出してくださりオーダーが決まったらレジへ行き、注文かつお支払いをする流れになります。PayPayも使えます。食べ終えたら自分の都合で帰ることができますね。

身体の不調に合わせたメニュー

メニューの表紙には、「薬膳とは」「医食同源」についての考え方の解説とともにお店のコンセプトが記してあります。家庭でも日常的に取り入れられる食材での薬膳の提案を努めておられるというのは嬉しいです。

メニューの表紙

ランチのメニューは薬膳粥が4種です。この中の「素の粥」のバリエーションでの4種ということになります。

管理人

「素の粥」というのは?

女性スタッフさん

鶏の骨の栄養が染み出たスープのボーンブロスと麹で味わうお粥です。

管理人

どういう点が身体に良いんですか

女性スタッフさん

鶏の骨から出るたんぱく質が溶け込んでいますので、血糖値が上がりにくいですし、生姜とネギも一緒に煮出すため身体が温まりますよ。

また、麹が消化や吸収の促進、腸の善玉菌の増やすなど腸内環境へのいい働きがあると説明されています。

注文したのは、冷えが気になる方におススメとあった「温巡粥(おんじゅんかゆ)」にスープ餃子2ケとミニデザートと日替わり健康茶をプラスしたランチセットにしたものです。早速レジに行き1,630円を支払い、オーダーを通していただきました。

これ以外のお粥は、疲れやすいや胃腸の弱い方におススメの「補気粥(ほきかゆ)」と季節のお粥の「春の養生粥」といい、季節の変わり目となる春に現れやすい不調の予防のためのものがありました。”季節のお粥”は時季によって変わるそうです。

「温巡粥」ランチセット

「温巡粥」

”素の粥”にエビとニラとクルミがトッピングされています。

効能は以下です。

えび:足腰の冷え、食欲不振、めまい

にら:冷え、風邪予防、滋養強壮

くるみ:老化防止、冷え、便秘、咳

お粥の薬味に、豚肉の台湾風スパイス炒めとネギ塩麹がついています。少しずつお粥と一緒にとります。お粥の優しい口触りとお米の甘さが身体に沁みるように入ってきます。ゆっくり味わうように食べるのがいいですね。

お粥の薬味2種
酢紫たまねぎ
スープ餃子2ケ

副菜の酢たまねぎも激しい酢っぱさはなく食べやすいです。スープ餃子のスープは昆布と無臭にんにくとカタクチイワシから出汁をとったものだそうです。塩味が少なくやさしい味で、全て飲み干しました。

ミニデザートと日替わり健康茶

ランチセットのミニデザートにはサンザシのゼリーにクコの実がのったもの。この日の日替わり健康茶は桑の葉茶でした。

女性スタッフさん

サンザシは消化促進、お腹の張りを減らしてくれます。桑の葉茶は喉の乾燥やイガイガなどを抑えてくれますよ。

ゼリーは控えめな甘酸っぱさ、桑の葉茶はクセがなく飲みやすいお茶でした。

豊富な薬膳茶

ランチから1週間後、タイミング良く午後3時過ぎに前を通ったため、前回気になっていた薬膳茶とデザートをいただきたくなり再びお邪魔しました。

デザート、薬膳茶のメニュー
販売を始められた「薬膳茶」

薬膳茶の種類は全部で6種類。メニューにはそれぞれに身体の気になる症状へのお茶の提案といった形でご紹介されています。私は、”むくみ、体の重だるさなど余分な水分が溜まりやすい方へ”ということでハト麦と黒豆の香ばしいお茶「気巡茶(きめぐりちゃ)」をお願いしました。

あわせて、デザート3種類から、台湾式ぜんざいのアレンジという「湯円(タンエン)」も頼みました。

「気巡茶」は砂時計とともに出され、

女性スタッフさん

この砂が下に落ちたらお飲みください

すぐさまココに効いている、ということはありませんが、香ばしく身体にやさしく染み込んでくる感覚のお茶でした。飲み終えたあと、茶器の蓋をとるとハト麦と黒豆と乾姜がしっかり水分を吸って成分を出し切ったという感じでした。

成分を出し切ったハト麦と黒豆と乾姜
台湾風ぜんざいアレンジの「湯円(タンエン)」

デザートの「湯円(タンエン)」は、色味が美しくツヤツヤしていて食欲をそそります。白玉粉の団子の中身が2種。黄色の団子にはピーナッツ餡がたっぷり、紫と白の団子には黒胡麻の餡が入っていました。どちらの餡も素材そのものの味が活かされた自然の甘さがあり、とても美味しかったです。

団子が浸されている生姜のシロップが濃厚なわりにはしつこい甘さがありません。お聞きすると、一切水を入れずに生姜ときび砂糖のみ12時間も煮込んで作るシロップということでした。手がかかっていることに感心しました。つい最近4種の薬膳茶の販売を始められたということで、ディスプレイされていました。

トイレの仕掛け

女性スタッフさん

トイレにぜひ入って鏡を覗いてみてください。面白い仕掛けがあります。

と言われ、食後入ってみました。

普通のお手洗いですが・・鏡の真正面にあたる左側の壁にある文字が印字されていました。照明の具合で上手く撮影ができませんでしたが、鏡の前にたつとすぐに正解がわかります。

左側お壁
正面の鏡に映るのは・・・
女性スタッフさん

なかなか気づいていただけなくて・・・

オーナーのユニークなお考えが伝わります。クスッと笑えました。

次のプランは

帰り際に今後のある計画を教えてもらいました。

茶葉が置いてあるカウンター脇の棚の上段に洋酒の瓶を見つけました。

管理人

そちらに置いてあるのはアルコールですよね?

女性スタッフさん

実はですね。来月か再来月くらいから日曜日の夜だけ限定で、アルコール度の低いお酒のバーの開店を予定しているんですよ。

管理人

なぜ、アルコール度の低いお酒なんですか?

女性スタッフさん

次の日が月曜日ですから深酒して週の始めから仕事に影響があってはいけない、という配慮と思います。

管理人

なるほど~。

納得の発想でした。

最後に

2回目は他にお客様がおられなかったこともあり、女性鍼灸師のスタッフの方と色々お話しました。知らなかった健康情報もインプットできました。このお店の目指すところには、身体の様々な悩みを気軽に相談できる場所になれば、というオーナーのお気持ちがあるそうです。

アットホームな雰囲気のある温かい空間です。一人でも気兼ねなく過ごせます。季節でメニューの入れ替えがあると言われましたので、また伺いたいところとなりました。

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