桜坂は、昔から豪邸や高層マンションが立ち並ぶ高級住宅街として知られているところですが、ここから同じくハイソな街の赤坂のけやき通りまでのコースには、グルメに嬉しいお店や評判のスイーツ店など点在するスポットです。ゆったりウォーキングをしながら紹介していきます。
「地下鉄桜坂駅」直近の人気スイーツ店
「地下鉄桜坂駅」をスタートとし「けやき通り」を目指し北へ向かい歩きました。広いほうのメイン道路ではなく、それに並行した裏道を進みます。



駅周辺は車の通りは激しいものの住宅街なだけに賑わいはなくひっそりとしています。そんな中、南側の1番出口を出てすぐのところにスイーツの人気店があります。
週末限定営業の「OYATUYA・U」
コンクリート打ちっぱなしの箱型のシンプルな建物に目が奪われます。以前から前を通る度に人が並んでいる印象があったところです。金曜日と土曜日に絞っての営業と広くない店内だからかもしれませんが、それだけでもないようです。
「OYATUYA・U(オヤツヤ・ユー)」は、ガトーショコラで有名ですが、パウンドケーキやクッキーなど種類が豊富で、素材にもこだわって作られていることから人気が高いようなのです。



季節ごとの新作もInstagramで紹介されていますので、フォローするといいですね。フォロワーがなんと5.8万人も!予約販売やお取り寄せなどにも対応ありで、HPのおしゃれでセンスのいい写真を見るだけでもワクワクします。
白金には喫茶店「OYATUYA・U」があり、嬉しいことに平日、土日も開いている日が多いとのこと。休みが不定期とされていますので、確認して出かけたほうがいいですね。
働く人の味方、テイクアウトもできる食堂的なお店
桜坂は少し奥に入ると手頃な家賃の賃貸住宅も多く、学生やビジネスマンにも人気のエリアです。そんな方々には嬉しい食堂兼お持ち帰りができる飲食店、惣菜店があります。
街の食堂がコンセプトの「はなやさい」
コンセプトどおり、野菜たっぷりで普段の食事ではこれほど多くの種類は一度に取れないのでは?という内容の定食があります。ランチプレートほかピザやパエリヤなどテイクアウトメニューが豊富で、表に置いてあるメニューサインに見入ってしまいました。



惣菜と弁当がメインの「惣菜 こいろ」
歩いていると目を引く看板があります。店主の方のお顔です。2021年3月オープンしたお店で和食を中心にした惣菜やお弁当を販売されています。夜には新鮮な刺身の盛り合わせがあり、一人暮らしの方には嬉しいお店ですね。オードブルの予約販売もあります。


無農薬、オーガニックにこだわる「べじさら食堂」
メイン道路と合流してすぐ左へ入り込んだところに、地元の野菜、特に無農薬やオーガニックなどの食材にこだわった「べじさら食堂」があります。”野菜を食べる和食ご飯”と”おむすびセット”が定番メニューで、週替わりのお弁当の販売もされています。


また、”ロースイーツ”といって手作りの焼かないお菓子もあります。タルトもムースもケーキも素材そのものの味を感じることができ、全粒粉入りの蒸しパンなど懐かしいおやつも楽しめるのです。ドリンクも無農薬の茶葉や果物を使ってと健康志向の女子はすぐにでも行きたくなりますね。

予約が取りにくい人気店が横並び
裏道を進んでいき「丸尾歯科医院」の手前を左に折れると、一つの建物に2つの飲食店が横並びに入っています。

2か月待ちが当たり前?「桜坂 拓(たく)」
手前にあるのが、なかなか予約が取れないと評判の和食店「桜坂 拓(たく)」です。清潔感のある店内で、旬の食材をフレンチの技法を取り入れ繊細なお料理に仕上げられ人気です。メニューは、ランチの天麩羅御膳2200円、ランチ・ディナーのお任せコース 5500円とシンプルです。


水曜日が定休日。日曜日にもランチが食べられるのが嬉しいですね。
コスパ高いイタリアン「オペラダルテ」
奥にあるイタリアンのお店が「L’Opera d’Arte(オペラダルテ)」です。こちらも完全予約制の人気店です。ランチが12~14時の3,300円、ディナーが18~23時の5,500円、ともにおまかせのコース料理です。
イケメンの店長曰く「素材の持つ本当の美味しさを、シンプルかつスタイリッシュなイタリア料理に変えて 皆様にお届けしてます」と。まさにその通りのイタリアンです。
パンも店長自らが焼かれていて、どれも食事に合う美味しい穀物パン。タイミングあえば購入することもできます。誰を連れていってもこの価格で?と驚かれる間違いのないコスパ最高のお店です。


ある日のディナー。季節にあわせて内容が変わります。どれも美味しく満足いく味です。



行列覚悟のパティスリー
裏通りと交差するメイン通りの少し手前に、行列のない日がない超人気店「pâtisserie au fil du jour(パティスリー オー フィル ドゥ ジュール)」があります。
福岡ナンバーワンのパティシエと評されるオーナーの吉開氏は、日本人として初めてパリの5つ星ホテル「ル・ブリストル」のシェフパティシエであるローラン・ジャナン氏の右腕を務め、2015年帰国し故郷・福岡に本店をオープンされました。
九州のフランス菓子界に新風を吹き込んでいる、と言われており、そのフォルムの美しさと上品な味に一度食べたらファンになってしまう商品の数々です。

女子高の正面に和菓子の名店
桜坂からのメイン通りと合流して少し歩いたところの右手に見えてくるのが、大きな校門と近代的な校舎の私立高校「筑紫女学園高校」です。ちょうど「警固(けご)」へ行く道と「けやき通り」に行く道と分かれる交差点のところ。時間帯によっては制服を着た多くの女子高生が行き交います。



福岡の和菓子の名店「五島」ここにあり
その「筑紫女学園高校」の真正面にあるのが、1988年創業の和菓子の名店「御菓子處 五島(ごとう)」です。「梅もなか」が最も有名ですが、素材の風味を活かした生菓子、干菓子が揃い、細やかな職人技で仕上げられた菓子は、ご主人がひとつひとつ手作りされています。大切な方へのお使いなどに喜ばれる一品がきっと見つかります。


また本店舗の建物、「職人は職に対して一徹であると同時に生き方も一筋なのであろう。(中略)目立ちたがらないが自分の主張は頑として譲らない店構えはそのことを物語っている」と評され、福岡市都市景観賞を受賞されています。
こだわりの野菜直売店「元気畑アルファー」
けやき通りに行き着くほんの少し左手前に野菜直売所「元気畑アルファー」があります。お聞きすると、週に2回熊本に買い出しに行き、あとは地元の農家さんから直接買い付けた減農薬野菜を中心に販売しているということでした。。その日の朝一番に採られたばかりの”ブロッコリー”を買いました。
ご夫婦で営んでおられるようで、奥様が「後期高齢者、頑張ってま~す」とおっしゃってました。日曜日、祭日、木曜日がお休みとのことです。


最後に
「けやき通り」に行き着くと、ここも高級マンションが立ち並ぶおしゃれな通りです。


約750m。ここまで歩いてみて、福岡のスイーツ通りと呼べるくらいの人気店あり、グルメを唸らせる飲食店ありと一軒一軒ゆっくりと行きたいと思いました。食通の方には特におススメのコースです。

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