６月８日発売の「週刊文春」で、レストランオーナーシェフの鳥羽周作氏（４５）との不倫疑惑を報じられた女優の広末涼子さん（４２）が１４日、直筆文書で不倫を認め謝罪し、所属事務所が無期限謹慎処分を発表しました。
このことで、ファッション女性誌「STORY」での連載もストップしましたが、過去の内容が突っ込みどころ満載と言われています。これだけ世の中を騒がせるのはイメージ戦略の失敗も見えてきます。
広末涼子さん「STORY」連載での矛盾
「新しい40代」のためのファッション&ライフスタイル誌「STORY」の中で、多くのファッション特集に登場し、2021年からは『毎日が3兄弟ママで、女優。』と題したエッセーを連載していた広末涼子さん。
働くママとして多くの読者の共感を買っていたようです。エッセーでは19歳の長男、12歳の次男、7歳の長女の母として子育てについてつづっていました。エッセーのアーカイブについては、すでに公式サイト「STORYweb」から削除されています。
それらの内容に”突っ込みどころ満載”と矛盾点の指摘がされています。
ファッション特集では仕事と子育て両立のママなのに
”女優として第一線で活躍し続けながら、本誌連載で綴る〝母としての顔〟が多くの共感を呼ぶ広末涼子さん。”として多くのページが割かれていました。
広末涼子さんの女優ではない「ママの日」「OFFの日」のコーディネートは？のページで語られていたのは、
子どもたちの学校行事がある日は、母の顔に徹する『学校の日』としてお仕事を極力入れないようにしています。毎年新年度のスタートに学校で年間行事予定表が配られると、真っ先にチェック。行事がある日を事務所にお知らせして共有しています。
保護者向けの勉強会や役員の仕事なども、参加するママたちの知識や情報を聞くことで自分自身が勉強になるので、積極的に参加するようにしています。先日は、「性と生を考える同好会」にも参加させていただきました。そんな学校行事には、柔らかなキレイ色を身に着けるようにしています。黒やネイビーより、子どもたちの目に優しく、私を見つけると自然と笑顔になる気がしています。
「STORYweb」より
また、広末さんのリアルな「土日コーデ」をテーマにした特集では、
「広末さん、スーパーなんて行くの!?」と現場でも言われますが、もちろん、行きます。だって、育ち盛りの子どもたちがお腹を空かせていますから（笑）。スーパーへは３〜４日に一度行って食材をまとめ買い。１週間の献立をあらかじめ決めて、週の前半に野菜や魚などを使ったフレッシュな料理を、後半は火を通す料理にと、仕事が続くときもこんなふうに組み立てておくと、無駄がなく効率がいいんです。
「STORYweb」より
ここでは、子どもたち優先と語られていますが、不倫騒動の渦中に夫のキャンドル・ジュン氏がワンオペ状態であるかのような発言をされています。
プライベートなことで世間をお騒がせしてしまって、申し訳ございません。
自分自身の家族は今大変なことになってますけど、しっかりとこの後けじめをつけますので、皆さんお楽しみに。
さっきも長男が「月命日お疲れさま」と言ってくれました。
彼は今小さい子たちの面倒を見ていて大変なのに、福島の人たちに対して気遣いのできるかっこいい長男になってくれました。
いつかまた自分が家族を連れて福島に来て、みんなと一緒に福島のご飯を笑顔で食べたいなと思っていますので。
キャンドル・ジュン氏発言抜粋
後のゲリラ会見でキャンドルジュンさんは、この発言で誤解を生んだことを詫び、覆しています。
妻、広末涼子が育児放棄したことは、今まで一度もありません。私にとっても良き妻ですし、なにより子どもたちにとって最高の母であり、家族や親戚の中でも最も頑張る、すてきな女性です。それだけはまず最初に伝えさせてください。
エッセーでの矛盾
２２年６月公開の連載vol.１２の＜子どもがつくウソ。親はどこまで許容すればいいの？＞のテーマに、広末さんは以下にように語っています。
大人ならば誰でも知っている。ウソは嘘を呼ぶことを。どんなに小さいウソでも、ひとつウソをついてしまうと、そのウソを隠すためにまた嘘を重ねてしまうことを。そしてウソをつくことに慣れてしまい、普通に嘘がつける人間になってしまうことを
「週刊女性PRIME」記事掲載より
「ウソは嘘を呼ぶ」「ウソを隠すために嘘を重ねてしまう」は今回それを地で行ってしまっているのではないでしょうか。
広末さんは6月4日夜、週刊文春の取材に対し、不倫について明確に否定していました。
――不倫の事実はない？
（興奮して）はあ、ありません！ 絶対にありません！ 子ども3人いるんです。ありません！
「週刊文春」より
結局これはウソでしたね。
またほかにも、長男が小学６年生の時に＜オレなんて、生まれてこなければよかったんだ＞と呟いたことにショックを受けたといいながら、
あなたはママにとって世界一、宇宙一大事。あなたがいなかったら、ママは生きていないし、ママは君がいるから生きていけるんだよ
Yahooニュース記事より
ここまでの思いと前述のキャンドル・ジュン氏の話の食い違い。
また、次男が小学3年生の時に“学校に行きたくない時期”が訪れた際のことをこう振り返っています。
子どもを行かせるのか、休ませるのか、正直どちらが正しいかはわからない。でも、親だったり、先生だったりが「行きたくない」理由を、自分の気持ちを理解してくれる、わかってくれる、それだけで子どもは救われることがあるかもしれません
Yahooニュース記事より
今回の騒動で、広末さんが子供たちを「学校へ行きたくない」から「学校へ行けない状態」に追い込んではいないでしょうか。
インタビューへのツッコミどころ
２２年ぶりに写真集を発表することになった広末さんが日本テレビのインタビューで、「年を重ねることの良い点」について尋ねられて以下のように答えられています。
視野が広がる。視点を色々と変えられるようになりました。若い時は自分の道しか見えていないし、周りのことは気にしていなかったけれど、それが少しずつ引きの画（え）が見えるようになってきました。それが人として大切だなぁと。年齢を重ねることは素敵だなぁと。
日本テレビ インタビュー
今回は引きの画がみえないくらいのめり込んでいたということなのでしょうか。
イメージ戦略のミスか
「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家の増沢隆太氏は今回のことをこのように言っておられます。
イメージ的にも経済的にも大きなダメージとなった今回の騒動ですが、事態を深刻化させた原因に、イメージ戦略・ポジショニングのミスがあると感じます。 ご本人の恋愛体質や行動基準と「良き母・妻」路線が一致しておらず、スキャンダルで一気に矛盾がリスクになってしまったといえます。
人間性や倫理観が破綻していても、それが人間の業として表現できるくらいまで、突き抜ける存在を目指すべきだったのではないでしょうか。女優というキャリアはそれも成立する選択肢のはずです。
私生活が破綻していても、演技で有無を言わせない俳優ポジションを目指すのか、自らの行動を完璧に律して「良き母・妻」イメージでたくさんの仕事を完遂するのか、どちらか一つに絞るべきであり、中途半端に良いとこ取りしようとしたことでリスクだけが高まり、ダメージが拡大したのだと思います。
Yahooニュース コメントより
確かに同じ芸能人で不倫しながらもそのままの形で芸能活動を続けている人達はいます。「やりそうな人」というイメージでいけているのかもしれません。
逆に「しなさそうな人」がすると、そのイメージのギャップで叩かれてしまうのでしょう。福原愛さんやベッキーさんたちのように。
広末さんの場合も「良き妻」「素敵なママ」を強調し、CMや雑誌の起用につながったのでしょうが、逆にイメージを大切にする企業がゆえに今回のスキャンダルはNGとされてしまったのでしょう。
事務所は、時に広末さんの奔放な行動や言動に手を焼いていたといいます。とすれば、今回の不倫騒動は予測できなかったとしても、もともとの路線が違ったのかもしれませんね。
今後どのような形で復帰するのか・・思いっきり突っ込んだ汚れ役とかやってもらえたりして・・・。
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