10月23日、福岡教育大(福岡県宗像市)教育学部教授坂井孝次容疑者(52)=同市宮田1丁目=が覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されました。
坂井孝次容疑者の学歴や顔画像ほかをおってみました。
坂井孝次容疑者(福岡教育大教授)の学歴「筑波大学大学院が最終学歴」
坂井孝次容疑者は、福岡県宗像市の福岡教育大教育学部美術教育研究ユニット教授を務めていました。福岡教育大学は、1949年創立された国立大学で、略して福教大(ふっきょうだい)です。大学のホームページの教員総覧には坂井孝次容疑者の基本情報が詳しく掲載されています。
学歴について、「筑波大学芸術研究科美術専攻」「筑波大学芸術研究科修士課程修了」と紹介があります。
筑波大学は 茨城県つくば市天王台1丁目に所在する国立大学です。
筑波大学の芸術専門学群の偏差値が55.0~62.5と国立大学の偏差値ランキングに照らすと中の上くらいのところにあり、レベルが高い大学といえます。坂井容疑者が優秀な成績だったことが伺えます。
また、筑波大学の芸術学学位プログラムの博士前期課程修了者名簿の平成8年に「坂井孝次」の名前がありました。学生時代は目の前の学問に熱心に取り組んでいたのでしょう。
そのほかの修了者の肩書をみると大学や美術館・博物館など芸術の領域で活躍されている人も多いことがわかります。さかい容疑者も大阪市立美術館の学芸員を務めていました。
坂井孝次容疑者(福岡教育大教授)の専門は仮名で書道家としても活動
坂井孝次容疑者の専門については、大学のHPにあるように日本書道史の研究を中心に、特に書の分野で゛仮名”に力を入れていることがわかります。学生向けにひらがな、カタカナの基となった漢字の考え方などの「文字」の解説をし、授業科目には、仮名書法や古筆学、書道史、漢字仮名交じり書法などが並びます。
2009年の日展で入選した受賞歴があり、2015年まで日展ほか地元の作家展などに自身の書の作品を展覧会に出品し、書道家としての活動も盛んだったことがわかります。また、文化功労者も輩出する書団体の日本書芸院に属していたようです。
2017年の「改組 新 第4回日展第5科(書)入選者名簿」に坂井孝次容疑者の名前がありました。当時の住まいは宗像市の隣の福津市であったことがわかります。また書の部門は、漢字、仮名、調和体、篆刻に分かれるのですが、さかい容疑者はやはり専門分野の「仮名」であることがわかります。
坂井孝次容疑者(福岡教育大教授)はメディアで書美術の魅力を説いていた
坂井孝次容疑者の顔画像はまだ報じれていませんが、地元「西日本新聞」過去の寄稿記事がヒットし、2014年当時の顔写真がでてきました。いかにも実直で真面目な教育者といった感じです。肩書はその時の「福岡教育大准教授(日本書道史) 坂井孝次氏」として登場しています。
2014年に九州国立博物館で行われた展覧会「近衛家の国宝 京都・陽明文庫展」の出展作品である和歌六義屏風(りくぎびょうぶ)筆者の信尹(のぶただ)(近衛家17代当主)について独創的な表現で「寛永の三筆」として、その後の日本書道史に大きな影響を与えたと解説しています。
展覧会の解説は、やはりその分野に造形が深いことはもちろん一般の人にわかりやすく説いてくれる人に依頼することが多いため、教鞭をとっていた坂井こうじ容疑者はふさわしい人物であったと思われます。
NHKドラマ「精霊の守り人」の創作文字指導もしていた
坂井容疑者は教育情報誌「中学校国語教育相談室」(光村図書)の中で先生向けの板書講座で連載を持っていました。平成30年の頃です。ここでも平仮名の形の整え方など解説しています。
この連載の折のプロフィール次のような記述がありました。
坂井容疑者のもう一つのメディアでの仕事が、2016年~2018年にかけて放映されたNHKドラマ「精霊の守り人」の創作文字指導です。
確かにWikipediaで検索すると、名前がありました。現実にはない精霊の世界を描いたファンタジードラマですから、得意分野の仮名文字を派生させ架空の文字を制作したのかもしれません。(※ドラマ題字は別の人です)
板書教育に力を入れていた
坂井こうじ容疑者が所属している「日本書芸院」が発行する広報紙”書くよろこび”7号(2013年)です。
子どもの学習理解に黒板の文字が大きな影響を与えるため、上手な文字を書く大切さを説く「板書授業」をいち早く取り入れたのが福岡教育大学であることが紹介。坂井孝次容疑者が授業する風景とともに記事が展開されています。
これまでに坂井孝次容疑者についてわかっていることをまとめると次のとおりです。
- 名前:坂井孝次
- 読み:さかいこうじ
- 年齢:52歳
- 生年月日:1971年生まれ
- 住所:宗像市宮田1丁目
- 出身:兵庫県
- 学歴:筑波大学芸術研究科美術専攻、筑波大学芸術研究科修士課程修了
- 職業:福岡教育大教育学部美術教育研究ユニット教授
- 職歴:大阪市立美術館学芸員を経て現職
- 容疑:覚醒剤取締法違反
坂井孝次(福岡教育大教授)の容疑は「覚醒剤使用疑い」
坂井孝次容疑者はなぜ逮捕されたのか。
坂井孝次容疑者は10月12日ころから22日にかけて、覚醒剤を摂取した覚醒剤取締法違反(使用)の疑いが持たれているというものです。
坂井容疑者が覚醒剤を所持しているという情報提供があり、22日、自宅を捜索して、家にいた教授の尿検査をしたところ、直近の10日間以内に覚醒剤を使用したことを示す陽性反応が出たことなどから、緊急逮捕に至りました。また薬物を吸引するか、すくうために使ったとみられるストローを押収しています。
九州厚生局麻薬取締部は使用の経緯や入手ルートを詳しく調べるとしています。
福岡教育大学のホームページには「本学教員の逮捕について」という見出しの飯田慎司大学長名でのコメントが出されました。大きな衝撃を受けたと心情を綴っています。
本学教員の逮捕について
10月22日夕方、本学教員が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されました。
教員養成大学である本学において、このような事案が起こったことに大きな衝撃を受け、深刻に受け止めております。大学の長として、遺憾の意を表明しますとともに、学生の皆様、教育関係者の皆様はもとより、関係する多くの方々に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
現在、当局において捜査中でありますが、本学においても捜査に全面的に協力するとともに、規程に則り厳正に対処していく所存です。
令和5年10月23日
福岡教育大学長 飯田 慎司
また新しい情報が入り次第追記していきます。
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