古賀英次評判「食い違う証言と後手後手の対応に批判」ハリビ美容専門学校

ハリウッドワールド美容専門学校でバーベキューで火災が起き、1人の生徒が火傷を負い死亡した事故。

原因となった消毒用アルコールの使用、火起こしの指示をしたのが当校の古賀英次理事長であったとされ、事故後の行動や対応が問題視されています。参加生徒の証言との食い違いも出てきました。

古賀理事長の評判を中心にまとめてみました。

目次

古賀理事長選任の「第三者委員会」が白紙【追記】

6月23日発足予定だった「第三者委員会」をいったん白紙にすると学校側が保護者へ通達したことがわかりました。

その理由として「第三者委員会の公平性について保護者会であがった疑問の声を受けて」としているようです。確かに保護者からは古賀理事長の人選については不満が寄せられていました。

一方保護者側はこの報を受け、「第三者委員会の発足が延びることで、また(2回目)の保護者会が延びる。なぁなぁにしていくつもりなのでは」と不信感が募っているようです。

また、先送りにすることで学校を辞めるや転校を考えている学生にとっては、その決断の遅れにつながり、人生の大事な時期を奪われると懸念の声もあがっているといいます。

学校側は今後の日程は未定としています。

古賀理事長辞任意向を示したものの紛糾した「保護者説明会」【追記】

様々な点で後手後手との批判がある中、やっと6月17日に「保護者説明会」が行われました。

保護者ら約200人参加で非公開で行われた本会。この中で、古賀英次理事長は、「事故が起きた責任がある」として辞任の意向を示したということですが、会自体は3時間10分ほど行われ、かなり紛糾し、保護者からは虚偽の報告が多すぎると怒りの声が上がっています。

学校側のアルコールの危険性に対する認識について質問が集中し、理事長は火起こしの時短を目的に前日に着火剤にアルコールにかけても暴発しないかどうか実験をしていたという趣旨の回答をしたようです。ただアルコールへの危機意識は持っていなかっったと説明しています。

学校側の言い分と大きく食い違っているのが、「アルコール消毒液の追加の指示を誰がしたのか」という点です。

学校側は古賀理事長は「注入の指示はしていない」としていますが、保護者からは「複数の学生が理事長の指示を聞いている」というのです。明確な回答はなかったということです。

続いて、保護者から特に指摘を受けたのが次の点です。

「安全対策の不備」です。水の準備や消火器などもなかったことへ。学校側は水道の蛇口が近くにあったと言いながら、その蛇口の取っ手はついていなかったのです。これではすぐに対応ができるはずがないのです。

「なぜ事故後すぐに記者会見や保護者説明会を行わなかったのか」ということについて厳しい指摘があったようです。「生徒はお金にしか見えていないのか」「学校にとっては大勢の中の1人なんだろうが保護者にとっては大事な子どもなんだ」と。

また、「遺族への対応の悪さ」について、在校生や保護者宛に随時送られていた事故の経緯に関してのメールが遺族側と全く共有されていなかったということなのです。死亡学生の父親はそれを知り「長男がなくなった上にこんなことをされるのか」と泣かれていたといいます。加えて「生徒への謝罪がない」ことも追及されています。

23日に弁護士らで構成する第三者委員会を設置するということも発表されましたが、任命権は学校側にあるといいます。このことに対して公平性を疑問視する意見が出、学校側が答えに窮し沈黙する場面もあったようです。

参加の保護者らは「のらりくらりとかわされた」「時間が経てば解決しちゃうんじゃないくらいにしか思ってないのでは?」「とても納得できない」など不満や不信を募らせていたと報じられています。

古賀英次理事長とその評判

kogaeiji

ハリウッドワールド美容専門学校、通称「ハリビ」は、現古賀英次理事長とその妻郁氏が学園長を務める“一族経営”の学校です。東京の有名店で働く“カリスマ美容師”も輩出するなど、地元では知られた名門校です。

そして、古賀英次氏はハリウッドワールド美容専門学校の理事長で、64歳。 当校の理事長の他にも、(公社)日本理容美容教育センターの副理事長、国際ロータリー第2700地区のガバナーを歴任されており、地元地区の倫理法人会の会員です。名士ともいえる方ですね。

kogaeiji

宗教的とも呼べる絶対権力者か

同族経営で学園全体を牛耳る立場にある方はとかくワンマンになりがちなのでは?と想像ができるのですが、やはりそのような意見が多く聞かれます。

卒業生からのコメントが以下です。

国試の合格率も高いし、コンクール優勝歴も多いのでどうしても通いたい学校のひとつでした。僕は5年前に卒業しています。愛校心みたいなものはもちろんありますが、昔からちょっと違和感はありました。学校理念のような言葉を叫ぶ朝礼と理事長の指示は絶対みたいな風潮は、なんというか……宗教チックでした

文春オンラインより

また、校内での理事長の権力は絶対的で、前述の卒業生の当時の担任教員が理事長から執拗に叱責されたことを苦にして無断欠勤した上、急遽クラス替えが行われたという“事件”もあったそうです。

わたしの目から見てて ハリビの先生は理事長の指示があったら 【絶対的に従う先生】が多かったです 断れない上下関係、人間関係があったからだと思ってます 毎日の朝礼、体操、終礼、びっくりするぐらい宗教化してました ハリビの事知らない外野は黙っててください

ふうり@fuuriiiii1103

表の顔と裏の顔がありそうですね。

行事が大好き?

文春オンラインで報じられているのが、学校行事の多さです。

バーベキューは、コンテストの祝賀会や、新入生と親睦を深める名目で、400人以上の規模で年4、5回くらい行われます。いつも理事長お手製のタレが振る舞われて、学園長も“ハリビ恒例BBQ”と意気込んでいます。他の美容学校の友人に話すと『やりすぎじゃない?』と言われるくらい頻繁に行事がある学校なんです

文春オンライン

バーベキュー以外にも、入学してすぐ遠足で川下りをしたり、柳川駅でハロウィンをやったり、『おにぎえ』という地元の祭りに生徒が参加させるなど、何を優先?と思われるくらい行事が多いといいます。

また、バーベキューでは古賀理事長自らカレーとおでんを振る舞うのが定番で、運動会や球技大会、卒業旅行、海外研修旅行、韓国の姉妹校を招いての歓迎会など、“ハリビ大宴会”といわれる中でも同様に提供されるそうです。

何か大きな勘違いを感じるのですが・・・。

古賀理事長側の説明と生徒証言との食い違い

今回の事故後、学校側から出るコメントと現場にいた生徒の話に食い違いがでてきています。

毎回使用されていたアルコール消毒液

古賀理事長指示のもと前日にリハーサルをしていたといいます。そして、もとから消毒用アルコール入りのポリタンクは用意されており、火をつけたあと片づける予定だったのが残されたままになっていたと説明されています。

学校側はアルコール消毒液は初めて使用したと言っていますが、事故現場に居合わせた女子学生の証言によると「前回のバーベキューでもアルコールを使用していた」といいます。

アルコール消毒液追加は古賀理事長の指示

古賀理事長12台のドラム缶の着火担当で、新聞紙などに消毒用アルコールを染み込ませ、副理事長と一緒にライターで点火。

そのうち1台の火が消えたため20代の男性教員がアルコールを追加したところ「ボン!」と爆発的に炎上し、その火が 4人の1年生男子に燃え移り、救急搬送された4人のうち重傷だった1人の生徒が亡くなったのです。

若い男性教員がアルコールを追加したとなっていますが、現場生徒の証言によると、消毒用アルコールを入れろと指示したのは古賀英次理事長本人といいます。

事故直後古賀理事長の怒鳴り声が

生徒に火が燃え移り皆がパニックになっている時のこと。

生徒がシャツとか脱いで消火にあたってるのに理事長は消毒用アルコールを注いだ教員を罵倒していた」と現場にいた生徒からの証言が出ています。

そして、生徒が救急搬送された後もバーベキューは続けられています。中には泣いていた生徒もいたというのに・・。だれもその事に異を唱えることもできないほどの理事長の絶対的立場が伺える場面ではないでしょうか。

学校側の後手後手の対応と隠ぺいの疑い

事故後、学校側は保護者宛にいくつかのメールや文書を出したり、学内での説明などする中で隠ぺいともとれる動きをしています。

保護者宛の文書で。

この度の事故により怪我をした生徒とその家族に関わるお話でございますので、不用意なSNS等への発信などがありませんようにご理解の程宜しくお願い申し上げます。

また、事故後の生徒との面談で。

「事故の時の写真や動画は消してほしいという生徒がたくさんいたから消してほしい」「亡くなった生徒やその家族のためにも消してほしい」何度も言われたというのです。

事故の発覚は新聞社への情報から

今回の事故の発覚は、学校側からでも行政からでも消防署からの発表ではなく、地元福岡の「西日本新聞」へ寄せられた一般の方からの情報によるものでした。事故発生後の2週間後です。表にでなければ放置されていたのかもしれません。

その後福岡県へ報告書を出したようです。また第三者委員会の設置も発表されています。

保護者説明会

6月17日に保護者説明会を保護者対面で行うことが発表されました。ここにきてやっとという印象です。

事故があったのが、5月24日。生徒が亡くなったのが6月6日。保護者説明会は通常は事故後直後というイメージですが、遅くないでしょうか。

また、精神的なショックを受けている生徒もいるため、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーによるメンタルケアを実施予定とのこと。

保護者や生徒の思い

今回の生徒死亡に至った事故で保護者や生徒からコメントが出ています。

事故現場にいた生徒の 保護者
「一気に火が生徒に燃え移って。みんなで飲み物とかをかけて消そうとしていたらしいけど、それでも消えなくて。はっきり言って見殺し状態

事故現場にいた生徒の 保護者
「学校に不信感がある。結果的には亡くなったので、学校の責任は重大

亡くなった生徒の友人
「約束があって、高校卒業して給料が入ったら飲みに行こうと、そのときに再会すると思っていたけど、こんな感じで再会すると思っていなかった

亡くなった18歳の男子生徒は小学生の頃から「美容師になって家族の髪を切って笑顔にしたい」と話していたといいます。

学校側は保護者や生徒への説明責任をどう果たすのでしょうか。

2024年1月19日、警察は、古賀英次理事長(64)と54歳と23歳の男性職員を、業務上過失致死傷の疑いで福岡地方検察庁に書類送検したと発表しました。

古賀理事長はバーベキュー大会でアルコールを使用することを決定するなどした疑いです。また、23歳の職員については、火のついたコンロ内にアルコールを注ぎ入れた疑い、54歳の職員についてはアルコールを注ぎ入れるのを制止しなかった疑いが持たれています。

警察は、3人の認否について明らかにしていません。

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