5月29日夜に熊本市中央区南坪井町の雑居ビルの空き店舗内で全身を布のようなもので巻かれた状態で見つかった遺体は、熊本市中央区南千反畑町の派遣社員、辰島ありささん(29)と判明し、死因は窒息死と断定されました。辰島ありささんのインスタグラム(Instagram)を調べてみました。
辰島ありささん犯人死亡のまま書類送検【追記】
8月30日熊本県警は、以前より目撃情報があったこのビルのエレベーターを保守点検する会社に勤務し、事件後に自殺した30代の男性従業員が事件に関与したとして、容疑者死亡のまま殺人と死体遺棄の容疑で書類送検する方針を固めたということです。(毎日新聞)
犯人の氏名は熊本市中央区、松原聡(さとる)容疑者(当時31歳)ということがわかりました。(読売新聞)顔画像も報じられました。
近くの防犯カメラに映っていた作業服姿の松原容疑者の映像が公開されました。辰島さんが行方不明になる2時間前ということです。(TBSNEWSDIG)そして、通り過ぎた辰島さんを呼び戻してビルへ引き込んだ姿も映っていました。
辰島ありささんが発見されて2日後の5月31日、熊本市西区で容疑者の車が発見され、近くで松原容疑者が死亡していたということで、自殺とみられています。遺書はあったものの事件には触れていませんでした。
その後の捜査で、車から見つかった作業服からは辰島さんのDNAが検出されたほか、辰島さんの首や服、巻かれていた結束バンドからは松原容疑者のDNAが検出されたことから、松原容疑者の犯行と断定されています。
二人が顔見知りであったのかどうか、動機が何だったのかなどはわからないままに収束してしまいました。
辰島ありさインスタグラム画像
インスタグラム(Instagram)で名前の「Arisa Tatsushima」で出てきたのが、以下の画像になりますが、非公開なため辰島さん本人のものかどうかここでは特定できませんでした。
インスタへの投稿は1件となっていますので、利用としては閲覧のためのものということも考えられます。
辰島ありさツイッターで探すと
ツイッター(Twitter)で調べると2件ヒットしましたが、両方ともツイートは0件で、閲覧用でのアカウントだったのかもしれません。本人のものと確定することはできません。
なお、フェイスブック(Facebook)に関しては、和名でもアルファベットでもヒットしませんでした。
辰島さんは昼間はコールセンターで派遣社員として働き、そのあとアルバイトをしていたそうです。コールセンターの同僚からは、「仕事が出来る方で優しくて、びっくりしちゃって、どうしてこんなことになるんですかね」とのコメントが。
勤務態度も真面目で後輩の指導もできる有能な方だったようです。
辰島ありさ発見までの経緯
辰島ありささんが発見されるまでの経過と捜査でわかったことを時系列で整理してみます。
アルバイトが終わり同居男性に「帰る」とメッセージを送っていました。
住民が女性の「ギャー」とか「キャー」という悲鳴を聞いています。(1時か2時頃)
午前中に殺されたのではないかとみられています。死因は窒息死と断定されました。
同居する交際相手が辰島さんの家族に「連絡がつかない」と相談
辰島さんの家族が警察に相談
防犯カメラに現場周辺まで1人で歩く辰島さんとみられる女性の姿が映っており、現場ビルで途切れていたことから捜索
雑居ビルで全身布で包まれた状態の遺体で発見
辰島ありさ発見の雑居ビルの謎
遺体が発見された雑居ビルは上通アーケード街から北に延びる並木坂に面した繁華街の一角で、昼間の賑わいに比べ夜は人通りが相当少なく、1人で歩くのは怖いという方もいるようです。
今回辰島さんが歩いていた時間は深夜帯ですから慣れた道だったとしても女性1人で通るには無防備とも感じます。
現場となった当ビルは、8階建てで、1~2階には店舗、3〜6階までが住居、7〜8階には以前カラオケ店が入っていたといいます。この7階のカラオケ店跡で大きめの布にくるまれた状態で横たわっていたということです。
辰島さんの自宅は、この雑居ビルから徒歩7~8分の位置にあり、帰宅の途中で何らかのトラブルにあったのではといわれています。
エレベーターの不思議
この雑居ビルには2台のエレベーターがあり、1~6階まで止まるものと1階から直通で7階へ行くものとがあるものの普段は使われていないとのこと。
そしてもう一つが鍵。7階まで行くには非常階段を使うことになるけれど、鍵がないと7階のフロアには入れないそうです。
ところが、住人の話によると遺体発見前に動かないはずのエレベーターの音を聞いた人がいたのです。11時頃といいます。
辰島ありさ殺害は顔見知りの犯行か
この可愛らしい辰島ありささんの笑顔を奪ったのはいったい誰なのでしょうか。捜査で少し見えてきたことがあります。
発見時の辰島さん
辰島ありささんの遺体は頭から足先まで全身を布で巻かれ、靴も履いておらず、携帯電話などの所持品も見つかっていません。目立った外傷はなかったということです。警察ははさみで切って遺体だと特定できたようです。
家族からは「ストーカー被害の心当たりはない」と被害届時点ではおっしゃっていたようです。
元東京地検特捜部の若狭氏は出演のワイドショーで、今後の捜査の視点は、死体は語るとして司法解剖での死因の特定と、防犯カメラでこのビルでいなくなっていることから、事件だとしたら犯人と思われる人の行動もわかりうるのではないか、と言われていました。
窒息死ということが判明しましたが、致命傷になるような傷や骨折などは見られず、首を締められた跡などもないそうです。
布で巻いたのは顔見知りの犯行か
最も謎なのがなぜ遺体が布に包まれていたのか、ということですが、犯罪心理学者の推測では、「顔見知りの犯行ではないか」と言われています。
加害者は通常すぐに逃走するのが当たり前なのに、今回布を巻いています。それだけ遺体と一緒に時間を費やしているようなところから、加害者は被害者に対して何らかの強い思いがあったのではないか、という見解です。
目撃された背の高い男性
住人の方から見知らぬ背の高い人物に声をかけられたという証言がでてきています。エレベーターの音がした時間あたり、34,5歳の男性。エレベーターの修理業者かと思ったそうです。
現在熊本県警は殺人、死体遺棄事件として捜査本部を立ち上げ100人態勢で捜査にあたっているとのことです。
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